買い物0秒時代の未来地図
「買い物0秒時代の未来地図」
著者「望月智之」さんは、2019年ベストセラー
「2025年人は買い物しなくなる」の著書でもある。この本では、AIの進化やサブスクで買い物をしていることを意識しなくても、欲しい商品が手元にある生活ができるようになるという内容でした。
今回の本は、これまでの買い物は、消費して終わる。次の時代は、生活を豊かにするため「買って終わり」ではなく、「買ってから始まる」。使ってみて、それを誰かに話して、SNSで発信して、人つながることで初めて「楽しい」と感じるらしい。
減っていく買い物の行動としては、
ウィンドウショッピング。
増えていく買い物行動は、デジタルへシフトして、レコメンド、ウィッシュリスト、インフルエンサー、買い物履歴などの買い物。
買い物は目的系と発見系に分けられる。
目的系(日用品、食品)
普段購入する商品、買うプロセスが面倒
プロセスの自動化
毎日、習慣化
発見系(SNS話題、セールで見つけた商品)
たまたま、一回
楽天 「ギフトに強い」一回
Amazon 「日用品に強い」二回目以降
前著では「人のつながり」が大事だったが、今回は、それよりも「コトのつながり」が大事。
コトのつながりとは、「好きなことや関心のあることで、知らない誰かとつながってる状態」です。
これから先、コトのつながりが爆発的に広がる時代となり、キャンプ好き、ネコ好き、コーヒー好き、映画好き、「好き」が起点となり、知らない人同士でつながっていく。
Eコマース世代
第2世代コマース 「ZOZOTOWN」「メルカリ」
第3世代コマース 「ピンドゥドゥ」創業から2年半でユーザー数が3億人超え、流通総額は740億ドル、(7兆7400億円)
複数人で買うことが前提「共同購入」アプリ
オンラインでの買い物客の97%がレビューを読んで、89%が購入の意思決定の重要な情報源。
レビューなしでは実店舗の買い物もできない。
口コミ、失敗のストレスを減らすため、間違いたくない選択肢。
レビューを最優先、レビューが良ければ、知名度が低くてもマーケティング次第で売れる。
アメリカの小売業界のジンクス
「EC化率が20%を超えると、その産業の店舗ビジネスは衰退、破綻が起こる」
店舗の役割「体験型」「倉庫型」
「ダークストア」顧客が実際には足を運ばない、物流倉庫
「目的を買う」ショッピングパーパス理論
「モノを買うのが買い物」の定義が古い
「目的を買うのが買い物」という認識
例え
「牛丼を食べる」→「短い時間でご飯を済ませる」という目的
「おいしさ」や「便利さ」は当たり前、その先の「目的」を押さえることが重要な価値となる。
「楽しい」から生まれる、企業との「共創」
新しいものを生み出す主導権は、企業から生活者に移ってる。
Eコマースに勝てるのは小商圏ビジネスの店舗
「モノがすぐ手に入る」ECにはない強み
モノとインターネットをつなげただけではマネタイズに限界があった。
本当に重要なのは、人間が何を考えて、どう行動するかという「生きた情報」です。
体がインターネットにつながる。
食べた物、健康状態等の人間データ、生体データを活用した最適な商品開発が進められ、いつまでも元気で過ごせる健康寿命が伸びる事を期待したい。